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パズルゲームの歴史:テトリスからモバイルパズルまで

倉庫番、テトリス、レミングス、マインスイーパ、Bejeweledとマッチ3、PortalとThe Witnessまで、パズルゲームがどのように発展してきたのかを、論理パズルと物理パズルの流れでまとめました。

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パズルゲームは、最も多くの人が遊んだことのあるジャンルかもしれません。ゲームはしないという人でも、テトリスやマインスイーパ、キャンディークラッシュ・サーガのどれか一つくらいは遊んだことがある可能性が高いでしょう。ルールがシンプルで、1回のプレイが短く、年齢に関係なく誰でもすぐに始められるからです。

この記事では、パズルゲームがコンピューター黎明期の論理パズルから出発し、テトリスによって世界的なジャンルになり、マッチ3や物理パズルを経てスマートフォンの代表的なジャンルになるまでの流れをたどります。最後に、良いパズルゲームに共通する設計原理もまとめます。

パズルゲームとは

パズルゲームとは、決められたルールの中で、論理、パターン認識、空間感覚、手順の計画を使って問題を解くジャンルです。大きく2つの系統に分けられます。

  • 思考型パズル:時間制限なしで答えを探すパズル。倉庫番、マインスイーパ、The Witness。
  • 反応型パズル:時間が流れる中で素早く判断するパズル。テトリス、ぷよぷよ。

コンピューターが初めてゲームに使われた時代から、ニム(Nim)やハングマンのような伝統的な遊びがコンピューターに移植されていたという点で、パズルはビデオゲームとほぼ同時に始まったジャンルだと言えます。

1980年代初頭:倉庫番、箱押しの原型

倉庫番は、文字どおり「倉庫の番人」という意味です。今林宏行さんが1981年に作り、1982年にシンキングラビットが発売しました。ルールはシンプルです。倉庫の中の箱を押して、決められたマスにすべて運べばクリアです。箱は押すことしかできず引くことはできません。また、一度に押せるのは1つだけです。

この制約があるため、倉庫番の核心は「取り返しのつかないミス」を避けることにあります。箱を一度隅に押し込んでしまうと、二度と取り出せません。数手先を読んで計画を立てなければならないという点で、倉庫番は論理パズルの教科書となり、今も数多くのゲームが「箱押し」をパズル要素として使っています。

1984年:テトリスがジャンルを変える

パズルゲームの歴史で最も重要な名前はテトリスです。ソ連科学アカデミーのコンピューターセンターで働いていたアレクセイ・パジトノフが、1984年頃にエレクトロニカ60というコンピューターで初めて作りました。このコンピューターはグラフィックを表示できなかったため、最初のテトリスはブロックを文字で描いていました。名前は、数字の4を意味する「テトラ」と、パジトノフが好きだったスポーツの「テニス」を組み合わせたものです。

4マスでできたブロック(テトリミノ)が上から落ちてきて、横一列を埋めるとその列が消えます。このシンプルなルールが、無限に異なる状況を生み出しました。1989年に任天堂のゲームボーイに同梱されたことでテトリスは世界的な現象となり、ゲームボーイ版だけで3,500万本以上を売り上げました。The Tetris Companyは、2022年時点でシリーズ全体の販売本数を5億2,000万本と発表しています。

テトリスを長時間遊ぶと、目を閉じてもブロックが落ちてくる様子が見えるという「テトリス効果」という言葉が生まれるほどでした。テトリスの成功以降、ドクターマリオやコンパイルのぷよぷよといった落ち物パズルが後に続きました。

1990年代初頭:レミングスとマインスイーパ

レミングス:キャラクターを導くパズル

1991年にスコットランドのDMA Designが開発し、PsygnosisがAmiga向けに発売したレミングスは、パズルに「動くキャラクター」を取り入れました。小さなレミングたちは前だけを見て歩いていきますが、プレイヤーはその一部に、穴掘り、橋架け、通せんぼといった役割を与えて、残りを出口まで無事に連れて行かなければなりません。直接操作するのではなく、ルールを変えることで結果を導くという点で、その後の数多くのパズルゲームに影響を与えました。

マインスイーパ:最も多くインストールされた論理パズル

Microsoft マインスイーパは1990年に「Microsoft Entertainment Pack 1」として初めて登場し、1992年のWindows 3.1から標準でインストールされるようになりました。数字のマスが周囲の地雷の数を教えてくれ、プレイヤーはそれをもとに安全なマスを推理します。Windows Vista以前までほぼそのままの形で収録されていたことで、オフィスのパソコンならどこにでも入っている、最もなじみ深い論理パズルになりました。

2000年代:Bejeweledとマッチ3の誕生

同じ色のピースを3つ以上つなげて消すマッチ3は、現代のパズルゲームで最も大きな系統です。隣り合う2つのピースを入れ替える方式は、1994年にロシアのエフゲニー・アレムジンが作ったShariki(シャリキ)から生まれました。

この方式を大衆化したのは、アメリカのPopCap GamesによるBejeweled(ビジュエルド)です。2000年に「Diamond Mine」という名前のブラウザゲームとして初めて公開され、MSN Gamesに掲載された際に現在の名前になりました。2001年には販売用の「Bejeweled Deluxe」が登場しました。マウスで2つの宝石を入れ替えるだけの簡単な操作と、連鎖して弾ける宝石の爽快な演出は、普段ゲームをしない人々まで引きつけ、「カジュアルゲーム」という市場を大きくしました。

物理パズルと一人称パズル:PortalからThe Witnessまで

物理パズル

2000年代後半には、物理エンジンを使ったパズルが大きく増えました。答えが一つに決まっている論理パズルとは違い、物理パズルは角度や力、反動のような連続的な値を扱うため、同じ問題でも様々な方法で解くことができます。1990年代のThe Incredible Machineが装置を組み合わせる物理パズルの先駆けとなり、2008年のWorld of Goo、2009年のAngry Birds、2010年のCut the Ropeがこの流れをモバイルへとつなげました。

Portal

2007年にValveが「The Orange Box」に収録して発売したPortalは、一人称視点にパズルを組み合わせました。プレイヤーは壁や床に2つの穴(ポータル)を開けて空間をつなぎ、落下する速度をそのまま保ったまま反対側から飛び出すという原理を利用して部屋を脱出します。ウィキペディアのパズルゲームの記事は、Portal以降、物理ベースの論理パズルの人気が高まったと説明しています。

The Witness

2016年にジョナサン・ブロウ率いるThekla, Inc.が発売したThe Witnessは、Mystから着想を得た一人称の探索パズルです。島のあちこちにあるパネルに線を引いて解くというシンプルなルールから出発しますが、ルールの説明なしにパズルを順に解きながら、自分でルールに気づかせる構成が特徴です。やがて、パネルの外の風景の中にも同じ線が隠れていることに気づきます。言葉を使わずに教えるパズル設計の代表例として、よく言及されます。

2010年代:スマートフォンとモバイルパズル

スマートフォンのタッチスクリーンは、パズルゲームにぴったりのデバイスでした。指でドラッグしたり入れ替えたりする操作はマッチ3やブロックパズルに自然になじみ、すき間時間の短いプレイはパズルの短いステージ構造とよく合いました。

2012年4月12日にKingがFacebook向けに初めてリリースしたキャンディークラッシュ・サーガは、Bejeweledのマッチ3に、数百ものステージマップ、ステージごとに異なる目標、無料で始められる基本無料モデルを組み合わせました。その後iOSとAndroidで配信され、モバイルパズルの基本的な枠組みになりました。

この時期、モバイルパズルは次のような系統へと広がりました。

系統主な動作例
マッチ3ピースの入れ替え・連鎖Bejeweled、キャンディークラッシュ・サーガ
ブロックパズルピースの配置・列消しテトリス系のブロックパズル
物理パズル角度・力・反動Angry Birds、Cut the Rope
論理パズル推理・計画倉庫番、マインスイーパ、ノノグラム
絵パズル観察・比較ジグソー、間違い探し、隠し絵探し

良いパズルゲームの共通点

40年以上の歴史を振り返ると、長く愛されてきたパズルゲームにはいくつかの共通点があります。

  1. ルールは短く、結果は深く:テトリスや倉庫番はルールを数文で説明できますが、状況は無限に変化します。
  2. 失敗が学びになる:レミングスやPortalで失敗すると、なぜ失敗したのかがすぐにわかります。もう一度挑戦する理由がはっきりしています。
  3. 「なるほど!」の瞬間:The Witnessのように、ルールに自分で気づいた瞬間の快感こそが、パズルの最大のご褒美です。
  4. 操作より判断:どの系統であれ、最終的に勝負を決めるのは手ではなく頭です。

物理パズルはここに「思いどおりに跳ね返ったときの手応え」を加え、ブロックパズルは「ぎっしり埋まった列が一度に消える爽快感」を加えます。Keke StudioのRICOSHOTは壁にボールを跳ね返して入れるSF 3Dバンクショットゴルフパズルで、Sugar Pop Blocksはブロックを埋めて消すブロックパズルです。それぞれ、この2つの楽しさを扱ったゲームです。

参考資料

KEKE STUDIOのゲーム

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